サフラン



目 : ユリ目 Liliales
科 : アヤメ科 Iridaceae
属 : クロッカス属 Crocus
種 : サフラン C. sativus
学名:Crocus sativus
和名:サフラン
英名:saffron crocus

乾燥させたサフランのめしべサフラン(学名Crocus sativus L., 英: saffron crocus, 仏: safran)は、地中海沿岸を原産とするアヤメ科の多年草。およびそのめしべを乾燥させた香辛料。日本では大分県竹田市や宮城県塩釜市で生産されている。風通しのよい室内で陰干しにする。 成分は、α、β、γ‐カロテン。他に色素配糖体であるクロシン(crocin)、無色の苦味配糖体ピクロクロシン(picrocrocin)、精油(8〜10%、テルペン、テルペンアルコール、エステル)、クロセチン(crocetin)などを含む。[1]

特徴
独特の香りを持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色を呈するため料理の色付けをする際に使用される。香りの主成分はサフラナール。色素はクロシン。この色素は水溶性で油には溶けない。

南フランスの名物料理ブイヤベースや、スペインのパエリアにはかかせない。またインド料理のサフランライスでもおなじみである。

めしべは、生薬としては番紅花(ばんこうか、蕃紅花とも書く)と呼ばれ、鎮静、鎮痛、通経作用がある(日本薬局方に「サフラン」の名で収録されている)。

紀元前からヨーロッパで香料・染料として利用されていた。大変貴重でその分、値段も高い香辛料である(1gで500〜1000円程度)。古代ギリシアではサフランの黄色が珍重され、王族だけが使う事を許されるというロイヤルカラーになっていた時代もある。

安全性
通常食事から経口で摂取する量ではおそらく安全と思われる。

堕胎作用、子宮収縮作用、通経作用に注意すること。「授乳中の安全性については充分な情報がないため、避けたほうがよい」「妊婦には禁忌である」との記述もみられる。
大量摂取は危険と言われており、5g以上摂取すると重篤な副作用が出る。致死量は12〜20gである。
オリーブ属、オカヒジキ属、ドクムギ属の植物に過敏症がある人はアレルギー症状に注意。

(ウィキペディアより)

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