タチツボスミレ



綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : スミレ目 Violales
科 : スミレ科 Violaceae
属 : スミレ属 Viola
種 : タチツボスミレ V. grypoceras
学名:Viola grypoceras
和名:タチツボスミレ(立坪菫)

タチツボスミレ(立坪菫、学名:Viola grypoceras)は、スミレ科スミレ属の多年草。日本で、ごく身近に見られるスミレ類の一つである。丸い葉と立ち上がる茎が特徴である。

概説
日本のスミレ属は種類が多く、さまざまなものが各地に見られるが、花がほぼ同じ時期に見られるため、混同して扱われている場合が多い。種としてのスミレも普通種であるが、それ以上に普通種であり、日本を代表するスミレがタチツボスミレである。いくつかの近似種とともに広く見られる。

タチツボスミレとスミレは、次の点で違いが見分けられる。

タチツボスミレ V. grypoceras A. Gray
茎は地中で短いが、成長すると茎は地表に伸びて立ち上がる。葉は始めは根出するが、茎が伸びると葉もそこにつくようになり、丸っこいハート形。花は薄紫。
スミレ Viola mandshurica W. Becker
茎は地中で短く、立ち上がらない。葉はすべて根出し、細長い矛型。花は濃い紫。

特徴
地下茎はやや短く、わずかに横にはい、古くなると木質化する。根出葉は細い葉柄があって、葉身はハート形(心形)。葉にはあまり艶がない。花期は3〜5月。花茎は葉の間から出て立ち上がり、先端がうつむいて花を付ける。花は典型的なスミレの花の形だが、スミレより丸っこく、花色は薄い紫が普通。

花期が終わると、葉の間から茎が伸び始める。茎は始め斜めに出て、それから立ち上がり、その茎の節々からも葉や花が出る。茎は高さ20cm程にまでなるが、年は越さず、次の春には、また地下茎から出発する。

北海道〜琉球列島、国外では朝鮮南部、中国南部まで広く分布する。野原から山林内までさまざまな環境で見られる。畑の周辺にもあるが、都会ではスミレの方が優勢かも。

(ウィキペディアより)

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