ウメ


綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : バラ目 Rosales
科 : バラ科 Rosaceae
属 : サクラ属 Prunus
種 : ウメ P. mume
学名:Prunus mume (Sieb.) Sieb. et Zucc.
和名:ウメ(梅)
英名:Ume

ウメ(梅、学名:Prunus mume)は、バラ科サクラ属の落葉高木、またはその果実のこと。

特徴
梅林中国の長江流域が原産で、日本には8世紀半ばに渡来した。 日本の気候に馴染んでいないため、冬の終わりから春先にあたる2月中旬から3月初頭くらいという、花粉を媒介する虫の少ない時期に花をつける。 アンズの近縁種であり、容易に交雑する。 野梅系の果実は小型であり、果実を利用する豊後系ではアンズとの交雑により大型化している。 ただし、完熟しても果肉に甘味を生じることはない。

薬効と毒性
花を観賞するほか、果実を梅干しや梅酒にする。クエン酸をはじめとする有機酸などを多く含み、健康食品として人気が高い。

漢方薬では薫蒸して真っ黒になった実を烏梅(うばい)といい健胃、整腸、駆虫、止血、強心作用があるとされる。中国では話梅(広東語: ワームイ)と呼ばれる干して甘味を付けた梅が菓子としてよく売られている。

バラ科の葉や未成熟の青い果実、核の中の種子には青酸配糖体が含まれ、未熟な種子や腸内細菌の酵素により、シアンを生成する。 これが胃酸により有毒性を発揮すると、痙攣や呼吸困難、さらには麻痺状態になって死亡するといわれている。

シアンの生成は胃酸や胃の消化酵素によるものではないので、大量の種子をかみ砕いた場合を除いて誤摂取による中毒の危険は限られる。 アンズの種子による重症例がある一方、幼児が青梅の果肉を囓った程度では心配ないとされる。 また、梅酒の青い実や梅干しの種の中身などは、アルコールや熱により酵素が失活し、毒性は低下している。

(ウィキペディアより)

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