RLGlogo2

10. C-14標識体ナノモルドージングでヒトでの代謝試験

おわりに

 温故知新.40年ほど前,筆者は安定同位体トレーサー法を提案した.安定同位体研究会から,当時は大変高価であったC-13炭酸バリウムを供与され,C-13濃縮の過程で混入してくる可能性のあるC-14の量を評価するよう依頼された.carbon datingの手法でC-13炭酸バリウム中のC-14の量を測定し,これを人体内及び1日の飲食物に含まれるC-14の量と比較した.まさにガレージセールである.今回,その時に得られた知見を低レベル放射能投与実験の議論の一資料として紹介した.筆者の宿願であった,ヒトでの代謝実験が陽の目を見ようとしていることは大変喜ばしいことである.

   
章の目次へ 次へ

Home

略字表