3. ラジオルミノグラフィーによる放射能の定量測定 |
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はじめに |
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ラジオルミノグラフィー(RLG)は放射能の2次元分布画像の解析手段としては不動の地位を確立した.放射能の測定精度は測定時間の 1/2
乗に比例して向上する.したがって,従来の計数操作に相当する露光を桁違いに長くできるRLGでは高い測定精度が期待できるが,RLG は放射能定量測定法としての市民権を得ていないように思われる.その所以として,感度の均一性を試験し,不均一性が認められた場合には校正するという
2 次元放射能測定法としてのキーポイントが未解決のままであること,また自己吸収,測定値の統計変動,光輝尽発光 photo-stimulated
luminescence (PSL) 値の Bq 値への変換など,最も基礎的な事項が等閑にされたままであること,更にはユーザー側でのバリデーション法が確立されていないことなどが挙げられる. |
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