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11. 簡易定量全身オートラジオグラフィーの提案

はじめに

 約半世紀に渡って,全身オートラジオグラフィー(WBA)は実験動物における薬物の体内分布を調べる方法として広く使われてきた.しかし,各臓器の厚み(mg/cm2)を求め,自己吸収を補正する方法がなかったので,WBAでは各臓器のC-14を定量することはできなかった.筆者は,Pm-147平面線源によりWBA切片のラジオグラフィーを行い,各臓器の厚みを測定し,自己吸収を補正することによって各臓器のC-14を定量する方法(6.定量全身オートラジオグラフィー)を開発したが,Pm-147は繁用核種でないためこの方法は普及しなかった.本章では,より広く受け入れられる簡易定量WBAを提案する.その骨子は次のとおりである.放射能を投与していない実験動物から,SOPに従って凍結切片(コールドWBA切片)を作成し,市販のC-14平面線源を用いてラジオグラフィーを行い,各臓器のmg/cm2/mmの値を求める.SOPに従って作成したWBA切片各臓器の自己吸収をマイクロトーム設定厚み(m)と各臓器のmg/cm2/mmの値から評価する.

11.1 基礎的事項
 

11.2 簡易定量全身オートラジオグラフィーの骨子
 

11.3 簡易定量WBAの理論的根拠

 
 
11.4 各製薬企業に受け入れられるシステム
 
 


おわりに


   
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