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7. 研究例

 半世紀にわたって薬物動態研究に携わってきました.代表的な研究課題を紹介させて頂きます.
7.1 Ephedrine の代謝研究,技術革新と研究成果
     比色定量,RI トレーサー法そして安定同位体トレーサー法

7.2 イオンクラスター法による代謝物の検索と構造解析
     代謝物の確認と構造解析を同時に可能にするイオンクラスター法
     クロスワードパズル感覚で代謝物の構造解析

7.3 Rutin 代謝物の検索
     水素-重水素交換反応でも有用な標識体が調製できる
     食物成分の代謝研究

7.4 フェニトイン(diphenyl hydantoin, DPH)の動態研究
    10 半減期にわたりプラズマ濃度の追跡が可能
    連続服用中の薬物動態の研究はいかにするべきか?

7.5 Testosterone(TS)の動態研究
    最も理想的な安定同位体標識法の開発
    RIA に代るドーピングテスト
    ヒトにおけるステロイド剤の動態研究

7.6 同時投与法による17α-methyltestosterone(MT)錠剤の生体利用率の測定
    労多くして精度の低いクロスオーバー法
    クロスオーバー法で40人必要なところ同時投与法では12人で OK

7.7 Imipramine(IP)のdesipramine(DMI)の代謝率の測定
    薬効・毒性を持つ中間代謝物はその動態も解明しなければならない
    中間代謝物の生成量とその動態も解明できる同時投与法

7.8 キラールインバージョンを伴う光学異性体,suprofen(SP)の動態研究
    キラールインバージョンを伴う光学異性体にも適用できる
    疑似ラセミジアステレオマー法

7.9 C-13 標識-核磁気共鳴トレーサー法の提案
    意外と高い感度.0.1 mmol の服用で,尿中代謝物の検索が可能
    ベンゼン核の特定炭素を C-13 標識する
    干し草の山から1本の針を探し出す,HMQC による C-13 結合 proton の検出

7.10 TBq/mmol の H-3 ペプチドの合成とペプチドの代謝研究
    C=C や C-Brを導入したアミノ酸残基を組込んだプレカーサーペプチドの合成
    H-3 ガス接触還元による H-3 ペプチドの one step 合成
    
μg/kg の投与,radio HPLC によるペプチドの代謝研究が可能になった

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